現行のred paddleにはTitan II Pumpという高性能なポンプが付属します。
廉価品のインフレータブルボードは付属しているポンプも廉価品で、耐久性も不安ですが、ポンピングも疲れます。
また、廉価品はゲージの数値が信頼できるのか(実際の気圧より少なく表示されたら危険)などといった不安もあります。
インフレータブルボードにはポンプが必須ですが、ボード本体だけでなく、ポンプの良し悪しもかなり重要です。
しかし、ポンピングに費やす労力が不要となる電動ポンプは、やはりありがたい存在であることも事実です。
Amazonなどの通販サイトを覗くとたくさんの電動ポンプが並んでいて、「名前が違うだけで同じ製品?」のようなものもあり、どれを選んだら良いのか迷います。
仕事柄、私はこれまで幾つもの電動ポンプを使ってきましたが、現在ベストだと思う電動ポンプを紹介します。
色々と問題も少なくない電動ポンプ
ところが、SUP用の電動ポンプは便利ではあるですが、少なからぬ問題点もあります。
頑丈な作りの製品が少ない
高圧で大きな負荷がかかる機器ですが、全体的に見るからに丈夫そうな作りの製品が少なく、ホースも弱いものが多いような印象があります。
私はこれまで5〜6種類のポンプを使ってきました。仕事で使用するので使用頻度が高いせいもありますが、正直言ってあまり長持ちしないものが多いように思います。
プラグやケーブルが熱をもって、酷い場合は溶けてくるようなこともありますが、ポンプ本体が壊れなくていなくてもそうなってしまったら大変危険なので、使用はやめた方が良いと思います。
SUPの空気入れ用として販売されているものではなく、下の写真のような直流12V(電源供給はクルマのシガーライターソケット)の小型エアコンプレッサーを使ったこともあります。
これは、設定した気圧と液晶に表示される数値に少々ずれが生じる(実際より多く表示されるので危険性は低く、実際に設定した数値でストップするのであまり問題はありませんが)ようにはなってしまいましたが、一般的にSUP用として販売されている電動ポンプよりがっしりとした作りで、実際今まで使ってきた中で一番長生きしていて、まだ使用できる状態です。
しかし、SUPのバルブ用のアダプターを自分で用意する必要などもありますが、本来の用途ではない使い方になるため、完全に自己責任で使用する(と言うより、ボードのメーカーとしてはボードに付属以外のポンプを使用した際の補償はどうなるのか不明)ことになります。
私は仕事なのでとにかく色々試してみる必要もあってこれも使ってみましたが、本来の用途ではない使い方なので、立場的にこういったタイプをお薦めすることはできません。
電源について
現在SUPの空気入れ用として販売されている電動ポンプは、クルマのバッテリーを電源とし、シガーライターソケットを電気の取り出し口とするタイプが大多数です。
そして、大抵のポンプの入力は12V15Aなので、12V車のシガーライターソケットの出力が15Aだとギリギリ(大抵は15Aだと思います)です。
シガーライターソケットに2口に分配するソケットなどを取り付けている場合は、他の機器が接続されていたらそれを外す必要がありますが、念のため分配ソケットごと外しておいた方が安全です。
また、鰐口クリップで直接バッテリーに繋ぐタイプより、シガーライターソケットに繋ぐタイプの方が使い勝手は良いように思いますが、プラグが結構熱くなってしまうことも少なくありません。
そうなるとポンプよりクルマの方が心配になります。
クルマのシガーライターソケットから電源を取るのは、クルマにとっては案外リスキーなことだと思います。
また、多くのポータブル電源のシガーライターソケットの出力は10A(少なくとも私の使用しているEcoFlowのポータブル電源は10A)です。大抵のポータブル電源も使えません。
これまで使った中でベストな電動ポンプ
そんな中、昨年入手したSUP用電動ポンプがこれまで使った中ではベストだと思っています。
ところで、私はSUPのボードや用具類を販売する側の人間です。
これまで、電動ポンプもベストとは言えなくとも、自分で使用するなどして良いと思ったものを販売してきました。
しかし、昨年入手してベストだと思った電動ポンプはAmazonで販売されているものですが、卸売はされていないようなので、自店で販売することのできない製品(このように普通に自腹で購入して試すことも度々あります)です。
さすがにShopのサイトで他のネット通販サイトの商品を紹介することはできませんが、これは私の個人的なBlogです。妥協して自分の店で販売できるものを仕入れて販売するくらいなら、もうAmazonの商品を紹介してしまうことにしました。
それがこのポンプです。
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なんと外部電源ではなく、バッテリー内蔵の充電式です。
バッテリー内蔵の充電式であることによるアドバンテージ
- 使用する場所がクルマのシガーライターソケットからケーブルの届く範囲に限定されない。
- 実際に使ってみるとわかりますが、ケーブルが長いように見えても案外ボードを置く場所が限定されてしまい、駐車場によっては使いにくいことがあったり、スペース的に無理であったり、他人に迷惑をかけてしまうようなこともあると思います。しかし、ケーブルレスなら使う場所の制約から解放されるため、こういった問題は解消されます。
- クルマのエンジンをかけずに使用できる。
- 場所や時間帯によっては空気を入れている間中エンジンをかけたままにしておくことが憚れるようなケースもあります。
- クルマがなくても使える。
- 一応手動のポンプも必ず携行するべきと思いますが、電車・バス・飛行機・船・自転車・バイクなどで移動する場合も電動ポンプを使用することができます。そして、それが無理ではない大きさと重さです。
- クルマを傷めてしまうリスクから解放される。
- 先述した通り、こういった高負荷な機器の電気をシガーライターソケットから取るのは案外クルマにとってリスキーなことです。上の1〜3のような利点もありますが、案外これがバッテリー内蔵式の一番の利点かもしれません。
低圧高圧の2段階式
このポンプは、最初は低圧で速く空気を入れ、圧が高くなってくると自動的に高圧ポンプに切り替わる2段階式です。
最初から高圧ポンプで空気を入れると時間がかかり、電力の消費量も多くなってしまいますが、2段階式の場合はその無駄を省くので非常に効率的です。
また、15psiまでしか入れらない電動ポンプもありますが、このポンプは20psiまで入れられるので、red paddle標準の空気圧の18psiまで問題なく入れることができます。
満充電では少なく見積もってもツーリングボードのような体積が大きめのボードを3本は十分膨らますことができます。もちろんボードの体積次第ですが、商品説明欄には5台入れられると書かれています。
価格が結構リーズナブル
7500mAhのバッテリーを内蔵していながら、1万円台前半(Amazonは価格は変動しますが)は安い!
実はred paddleのTitan II Pump(手動)の半額くらいです。
その他の特徴など
もちろん設定した空気圧に達すると自動的にストップする仕組みなので、空気を入れている間は基本的にほっぽらかしにして他の準備などをすることができます。
但し、red paddleのRSSバテンを入れるタイプのボードは、程々のところで一旦止めて、RSSバテンを挿入してから再開する必要があります。
StarboardやNSPなどの2気室タイプのボードもそれと似たようなことをする必要があると思います。
インフレートだけでなくデフレートもできるタイプなので、ボード内の空気をしっかり抜き切って、ボードを最小まで小さく畳むことができます。
Amazonの商品レビューに音がもの凄くうるさいようなことを書いている人がいますが、他の高圧電動ポンプを知らない人が書いているのではと思います。
相対的にうるさい方ではありません。むしろましな方です。
しかし、決して静かではありません。これはこの製品に限ったことではなく、電動ポンプはうるさいのは確かなので、早朝など周囲のクルマの中で寝ている人がいるような場面では使用を控えるのはもちろん、早朝に限らず時間と場所をわきまえて使用する必要があります。
また、このポンプの充電器のプラグはアメリ式の3ピンタイプなので、充電する際はそのまま2ピンのコンセントに差し込むことができません。3ピンのタップを介するとか、こんなアダプター↓などが必要です。
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購入する前に、一応サクラチェッカーというサイトでもチェックしてみました。「安全」となっていた(案外「危険」のレッテルを貼られているポンプも多い)のも良い点です。
ホームセンターで見かけるスタンダードなコンテナボックスがちょうど良いサイズ感です。
私はこの中に充電器や一応他の付属品など一通りと、空気を抜く際の爆音を防ぐためのred paddleのサイレンサー(結構価格が高いのであまり買ってもらえないのですが、地味なお薦め品の一つです。ご興味のある方はこちらからお問い合わせください)などを1セットにして入れています。
今後もっと良い製品が出て、自店で販売できる製品なら尚良いのですが、現在最もお薦めの電動ポンプはこれです。
ご購入はこちら↓から。
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