2023年房総西岸に流れ着いたもの 2/4

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房総半島南部西向きの海岸は、西〜南西の風が吹き荒れた後に様々なものが漂着します。

2023年に房総半島南部西向きの海岸に流れ着いた最も印象に残った漂着物4件の第二弾(2/4)です。

オサガメ

第一弾の「ニタリクジラ編」にも書きましたが、魚類と鳥類と原生動物類は別として、私がこれまでに海岸で最も多く目にした動物の死骸はアカウミガメだと思います。

しかし、これも第一弾の「ニタリクジラ編」にも書いた通り、何故か2023年はアカウミガメの死骸を一体も見かけませんでした。

その代わり、2023年の7月には珍しくオサガメの死骸の漂着がありました。

アカウミガメとアオウミガメをカヤックやSUPの上から判別するのは難しいのですが、どちらも(アオウミガメは主に暖かい海域で)目にする機会はあります。

オサガメは甲羅の模様や質感が特徴的で、アカウミガメとアオウミガメとは見た目が明白に違います。

また、オサガメは前足(前ヒレ)が非常に長いのも大きな特徴で、奄美の海岸で、「平泳ぎしている人の脚がない!」と一瞬見間違えた(ヒトの腕と見間違えるような長さのヒレだった)のは、おそらくオサガメだった(逆光だったので黒いシルエットになってしまい、甲羅の網様がしっかり見えなかったけど)のだと思います。

しかし、残念ながらカヤックやSUPの上から明らかにオサガメと判別できるウミガメを見たことはありません。

遭遇する機会の少ないウミガメなので、死骸とは言え、明らかにオサガメとわかる個体を見られたのは貴重でした。

この写真は、奄美の無人島でウミガメが産卵のために上陸した痕跡です。

朝起きたら私のテントのすぐ傍にこの足跡が残っていたのですが、不覚にも夜中にすぐ横でそんなことが起きていたとは知らず、私は朝まで気づかずに寝ていました。

ウミガメはヒトに気づくとすぐに潜ってしまうし、光の反射もあるので、SUPやカヤックの上からバッチリウミガメの写真を撮るのは難しいのですが、海上でウミガメに遭遇するのは、そんなに珍しいことではありません。

その後

オサガメが漂着した場所もニタリクジラとほぼ同じ位置でしたが、クジラほど大きくはないので、波に洗われて露出してしまうこともなく、現在も安らかに砂の下で眠っていることと思います。

仲間内で「波に乗ると何故かニタリクジラが埋められた地点に向かってしまうよね。」なんて話したことがあり、何故オサガメもニタリクジラと同じ位置に打ち上げられたのだろうとも思ったのですが、少し考えたら当たり前のことでした。

良い波が立つ位置(好んで波に乗る位置)なのだから、漂流しているものも波に乗ってそこに向かいやすいということで、ただそれだけのことなのだと思います。

→ 2023年房総西岸に流れ着いたもの 3/4に続く。

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